客船「スカンジナビア号」 保存へ買い取り運動
昨年3月末、海上レストランとしての営業を終了した沼津市西浦木負(きしょう)の「スカンジナビア号」の保存・活用を目指し、船体を買い取るトラスト運動を展開していくことが29日、決まった。スカンジナビア号を保存する会(大田黒敦雄代表)とNPO法人グラウンドワーク(GW)三島が受け皿となる。1口1万円で出資者を募り、1億5000万円を集める計画だ。
スカンジナビア号 1927年ノルウェーの海運会社が建造した豪華客船ステラ・ポラリス(ラテン語で北極星、全長127メートル、全幅約17メートル)。70年から海上ホテル・レストランとして営業してきた。 スカンジナビア号は、所有者の伊豆箱根鉄道が昨年5月末、海洋クルーズ運航「ランティーBVI」(英領バージン諸島)に売却する―と発表。昨年7月には沼津を離れる予定とされていたが、現在も係留が続いている。
同会が所有者の伊豆箱根鉄道に確認したところラ社と交渉中と回答してきたという。「しかし現実として船は木負にある。交渉が難航しているとも聞く。保存を望む1万6000人の署名は重い。トラスト活動で保存活動を再開する」と渡辺豊博GW三島事務局長は説明する。
トラスト活動は地元だけでなく、全国に広げていく。スカンジナビア号の誕生日(進水式の日)である2月23日には東京都内で出資者に対する説明会を開く予定。またトラスト活動やスカンジナビア号や周辺を含めた利活用方法・アイデアをホームページで募る。
トラスト活動は同日三島市で開いた同会とGW三島による「よみがえれスカンジナビア号シンポジウム」で提案され、決まった。木下秀彰伊豆観光推進協議会長や海洋ジャーナリストの三宅啓一氏、大田黒同代表らがパネリストを務め、文化的な価値、現状、今後の行方も含めた新たな役割を話し合った。
※スカンジナビア号
1927年ノルウェーの海運会社が建造した豪華客船ステラ・ポラリス(ラテン語で北極星、全長127メートル、全幅約17メートル)。70年から海上ホテル・レストランとして営業してきた。
(1月30日朝刊 静岡新聞)
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